2019年5月20日月曜日

デスク席から(56)「語り継ぐ四日市公害」

 四日市公害…三重県と関係深いテーマであり、平素のニュースでは取材しているのですが、私が特集などを制作した経験は、あまり多くありません。
 ジャーナリストの大谷昭宏さんに出演頂いていた「おもいっきり〇ミエTV」(1996年)や、ニュースでの環境をテーマにした特集(2000年ほか)、それに昨年12月から公開しているYahoo!ニュース特集との共同取材などです。
 それらの取材の中で、公害の記録を続けた澤井余志郎さん、四日市公害訴訟の原告で唯一の生存者だった野田之一さん、愛する娘を喘息で亡くした谷田輝子さんらにお話をうかがいました。

 入社して28年、様々な取材をしてきましたが、腰を落ち着けてやらねば語ってくれた人に申し訳ない、と感じるテーマがあります。
 (私の中では)ハンセン病問題や四日市公害がそれにあたるのではないでしょうか。
 なかなかまとめて番組化することが出来なかったのですが、今月、それが実現することになりました。

 「こっこの空~語り継ぐ四日市公害~」と題したドキュメンタリーを5月29日(水)午後8時から放送します。
 三重県出身の漫画家・矢田恵梨子さんが公害をテーマに制作したマンガ「ソラノイト」を軸にしつつ、ことし1月に亡くなった野田さんの証言や、澤井さんの生前の活動、谷田さん親子のエピソードを紹介します。
 また現在の四日市や、これからの課題についても、少し目を向けたいと考えています。
 タイトルの「こっこ」とは、谷田さんの娘・尚子さんの愛称。
 女優の常盤貴子さんが、こっこになって語ってくれる部分も多くあります。

 放送は29日の夜8時から。現在、仕上げの作業中です。良い番組にしたいと思っていますので、ぜひご家族そろってご覧ください。
<野田さん>